2.宿泊先と観光スポット
2008年から始まった長距離ドライブ。初年度は新潟の豪雪地帯松之山温泉に泊まった。爾来ほとんどのドライブ行で温泉に浸かっている。銀山平(新潟)、湯の峰・白浜・龍神(和歌山)、城崎(兵庫)、道後(愛媛)、鹿児島・指宿(鹿児島)、白布・銀山(山形)、乳頭・鳥海(秋田)、八幡平(岩手)、宇奈月(富山)、大町・浅間(長野)、草津(群馬)などなど。とにかく気分が安まることこの上ない。今回も先ずその可能性から当たる。ねらい目は何と言っても北アルプスの西側、奥飛騨。ここまで走っておけば、翌日がかなり楽になる。南から北に向かい平湯、福地、栃尾、新穂高と四つの温泉場がある。できれば初日の午後か二日目の午前、ロープウェイで西穂高近くまで昇ってみたい。それには新穂高温泉が最も近くで便利だが、調べてみると登山者の利用客が多いようだ。早朝ガタガタされるのも困る。平湯は4か所の内最も宿が多いのだが、少し開けすぎている。候補を栃尾と福地に絞って探すことにする。
最近は日本旅館を選ぶ基準がほぼ出来上がっている。客室20以下、団体・子供・ペットに制限あり(原則不可)。禁煙(これはホテルも同じ)。できれば食事に高齢者向けに配慮したメニューがある。無論駐車場完備。こうしてWebで見つけた2,3の候補から決まったのが福地温泉の“隠庵、ひだ路”、決め手は、“美味しいものを少しづつ”プランである。観光の目玉は何と言っても西側から観る北アルプス。
二泊目は金沢。今までに市中の旅館やホテルに泊まったことが何度かある。ただ最近では地方都市の宿泊は、繁華街に在り駐車場を備えたビジネスホテルを第一選択にしている。その日の体調に応じた夕食の選択が可能だからである。それにシティホテルに比べ料金が安い。必須条件は禁煙のツインベッドルームがあることくらいである。金沢の場合泊まる場所は、兼六園・武家屋敷跡に隣接し、一番の繁華街でもある香林坊にしたい。候補には東急ホテル(これはシティホテルだが)や東横インなどもあったが、東急は候補日に空き室無し、東横インはビジネスで利用した際、どこも朝食がお粗末(コンビニのおにぎり)だったので避けたい。残ったのが聞いたことはないが最近チェーン展開を始めている“ホテルトラスティ金沢香林坊”、口コミの評判も悪くないし、幸いツインの部屋にわずかな空きもあった。観光場所は東茶屋町、武家屋敷跡は必須、時間があれば兼六園や城址なども巡ってみたい。
三泊目の琵琶湖周辺、行ったことも見たこともない湖北・湖西にしたいが何を基準に探したらいいのかさえ定まらなかった。琵琶湖を見渡せるホテルを北・西に限らず、坂本・大津・彦根・長浜あたりから調べてみたが、どうも閑散期の寂れた雰囲気しか思い浮かばない、比較的客室の多いものか、「もしかしてラブホテル兼用?」と言うようなプチホテルしか見当たらない。湖西には一時勇名をはせた雄琴温泉があり、現在は普通の温泉街になっているようだが、一度滲みついたイメージを払拭しようはない。
ぐるっと湖畔を一回りして大きな町もない湖北地方の観光スポットを調べている時、Small
Luxuary Hotels of the World加盟ホテル(日本には9件)の“ロテル・デュ・ラク”と言うリゾートホテルに行き当たった。本館とコッテージタイプの別館から成り、ディナーとワインの組み合わせが一つの売りらしい。それに是非走りたいと思っていた牧野のメタ・セコイア並木に極めて近い。さらに東尋坊・越前海岸ドライブや長浜周辺の戦国武将たちの史跡を廻って落ち着くのにいい場所だし、最終日の観光予定地、近江八幡、彦根に至る中継点としても絶好の位置にある。これで第三泊目の宿泊先が決まった。
(写真はクリックすると拡大します)
(次回;穂高を目指して)
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