14.帰途と総括
小雨の降る中、14時30分恐山菩提寺前の駐車場を出発、あとは帰京の起点新青森に向かうのみ。ここで添乗員から予期せぬアドヴァイスがある。「夕食は新幹線車内で摂ることになる。新青森駅に駅弁は売っているが、本日は日曜日、平日にくらべ観光客が多い。乗車時刻を考えると、売り切れになる恐れがある。万が一に備えて、これから駅までの途上二ヶ所の道の駅に寄るので、夕食用に何か求めておくことをお薦めします」と。想定外の話にバス内がざわつく。私も含め皆駅で準備することしか考えていなかったからだ。それに二つの道の駅は往路で立ち寄っているが、弁当のようなご飯ものを扱っていた記憶がない。
最初の道の駅「横浜」には15時30分頃到着、店内を一巡したがやはりご飯ものはない。ただ店外の仮設テントで地元の人向けに、持ち帰り用の菓子や焼きそばを販売しており、閉店片付けの始まっていたそこで、かろうじて“イカ焼きそば”のパック詰めを手に入れることが出来た。次の道の駅「ゆ~浅虫」着は16時前、温泉・食堂はあるが、ここでもご飯ものやパンの類は置いていなかった。
夕闇迫る新青森駅到着は18時少し前、出発は18時39分発「はやぶさ42号」なのでそれまでは自由行動。駅舎内に入って愕然とする。土産物屋・飲食店がいくつもあり、地産食材を用いた弁当を扱っている店も数店、海鮮弁当やイカめしなど美味しそうなものがいくらでもそろっている。しかし、焼きそばと弁当2食はとても消化しきれない。仕方なくコンビニでビールのロング缶、サラミソーセージとチーズを求めた。駅弁は旅の楽しみの一つ、最後でケチが付いてしまった。新幹線は闇の中を疾走、22時40分予定通り東京駅に到着した。ここから自宅最寄駅京急金沢文庫まで約1時間、駅到着は24時前、なかなか来ないタクシー待ちで、帰宅は日にちが変わっていた。
今回の旅の目的は、第一に青函トンネル通過、第二は津軽・下北両半島の観光地巡り、具体的には龍飛崎、大間崎、恐山訪問。その点では両半島を結ぶフェリー乗船が強風で欠航したことで叶わなかったことを除けば、一応予定通りだった。ただ、青函トンネルに関しては、通過するだけでなく、龍飛周辺に在る関連施設・地点の一端に触れることを期待していたのだが、一切それがなかったのは残念だ(旅行パンフレットにも記載がなかったから、期待した方の勝手な思いだが)。景色ではまったく期待していなかった仏ヶ浦が一番。恐山は写真やTVの方が凄みがあり、「こんなものか」程度の印象だが、それでも実物一見の価値はあった。食は大間のマグロ丼を含め、「これは!」と思うものはなく、わざわざ遠方まで出かけてきて味わいたい料理はなかった(個人で地場情報を集めれば、食材は豊富だから、美味しい料理・店が見つけられそうだが・・・)。唯一ツアー参加で評価できるのは、時間効率だ。個人旅行ではこうは行かない。帰宅後青函トンネル記念館とトンネル内探訪だけを個人で行うケースについてAIと対話しながら調べたが、運転免許証返納の身では、(歳を考慮して)それだけで二泊は必要、費用も遠距離タクシー利用を含めると10万円近くかかりそうで、函館や下北半島観光を含め総額12万円の料金はそれほど法外な額ではなかったと思っている。
後半断続的になりましたがこれで「念願の青函旅行」報告を終わります。長い時間閲覧いただき有り難うございました。
-完-
-写真・図はクリックすると拡大します-

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