2011年7月21日木曜日

道東疾走1300km-2;計画作り

 どこをどのルートで廻るか?時期はいつごろ?どんなところに泊まり、夕食はどうするか?給油や休憩は?旅の始まりはこの計画検討から始まる。私にとって旅の楽しみのかなりの部分はここにある。従って“おまかせツアー”は論外である。
 北海道を初めて訪れたのは1984年、IBM関連のビジネスで王子製紙苫小牧工場に出かけたときである。それ以来学会やリクルートなどで何度も渡道しているが訪問先は、札幌、函館、小樽など大都市ばかりである。この地をよく知る人から「そこらへんでは北海道を見たとは言えませんよ。やはり道東を見ないと」言われたことがある。爾来道東が気になっていた。
 では道東のどこを巡るか?本州が梅雨の時期に北海道へ出かける人たちの第一の狙いは“花”である。これは家人と旅するためにももっとも合意を得やすい。こうして富良野が選ばれる(ここは道央だが)。広大な大地、最果て感への期待も欠かせない。知床・根室など候補として検討したが、チョッとクルマで廻るには日程的につらい(トータル一週間を目安にしていた)。その代案として、美幌峠、釧路湿原を走ることを考えた。最果て感はオホーツクを眺める道で我慢しよう。広さを実感するために、帯広周辺の広大な牧場や農場と共存する数々の庭園公園を訪れることにした。これでおおよその枠組みが出来上がった。
 次は宿泊地である。私にとって、観光ドライブでの一日の走行距離は200~300kmが適当である。初日は富良野、そこからオホーツク海へ出て泊まるとすれば網走くらいしかない。ただここには観光の目玉が無い(と思っていた)。あとは釧路、帯広に泊まる。
 初日の北海道は苫小牧港到着が午後1時半、直ぐに走り出せるわけではないので、富良野到着は5時過ぎになると予想。それから一汗流して街へ出て食事など考えられないので、夕食も摂れるところにしたい。ただし日本旅館スタイルは避けたい(やたら食事の種類・量が多い)。そこで見つけたのがフラノ寶亭留(ホテル)という25室のこじんまりしたホテルである。Webで空き室状態を調べると、このシーズン7月7日に1室空きがあるだけだった。全ての日程はこれで決まった。網走は繁華街中心部の網走セントラルホテル、釧路も同様にホテル・ポコ釧路、いずれもビジネスホテルである。駐車場と繁華街がキーワードで、あとは口コミ情報を参考に決めた。帯広は少し悩んだ。ここも当初はビジネスホテルと思ったが、夕食に魅力のある店がみつからない。これを調べているとき、少し離れた農業地帯、新得にヨークシャー・ファームというラム料理を売りものにするレストランがみつかり、ここがペンションを兼ねていることがわかった。口コミの評価も好意的だったので直ぐに予約した。
 ルート検討は、これも毎度利用しているNAVITIMEのインターネット・サーヴィスで距離や時間を確認していった。すると一つ問題の個所が浮かび上がってきた。それは富良野から網走へのルートである。ルートそのものに違和感はないのだが、262kmの距離に9時間7分かかると出てくる。旭川をバイパスしたり、自動車道を選んだり条件を変えても大きな違いは無い。この日は富良野・美瑛で花畑などを訪ねる予定もあるのでその余裕が全く無い。あらかじめ宿泊先を決める前にこのルート・チェック入っていたが、途中に適当な宿泊地もないので、出たとこ勝負で遅いチェックインも覚悟した(結果的には6時間程度で走れた)。
 このルート・チェックに併せてエッソ/モービル/ゼネラルのスタンドをチェックしたが、本州よりずっと多く、給油の心配は全く無かった。また、道の駅もほとんどの観光スポット周辺にあり、休憩場所に困ることもなさそうだ。
 これに大洗←→苫小牧間のフェリーの運航状況、部屋(スウィート・ルームから大部屋まで各種ある)の空き具合を調べて予約。これで計画は固まった。
 今回のルートは長時間人家のきわめて少ないところを走るので、それがどの程度のものか部分的にグーグールアース(衛星写真)で調べてみた。確かに熊や鹿が出てきてもおかしくない場所が多々あるし、万が一車が故障したらとの不安は残った。
(次回予定;大洗港へ)
(写真はクリックすると拡大します)

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