2011年8月14日日曜日

道東疾走1300km-8;オホーツク海を目指して

 この日(7月8日)の行程は計画段階から今ひとつ納得できないところがあった。富良野から網走まで約260km、いずれのルート(自動車道、一般道、旭川市内バイパスなど)を選んでも、おおよそ9時間かかると算出してくる。前日ホテルにチェックインの際、受付係に「明日はどちらまで?」と問われた時、「網走まで」と答えたところ、「それは遠くまでですね」と応対してきた。「やはりそうか」と先への不安が募っていた。
 こんなこともあり当日は8時前にホテルを出発、見物する場所もファーム富田だけとし、あとは“花人街道”に期待し、車窓から楽しむことで済まそうと考えていた。そこでファームからの第一目標はその街道の北の中心、美瑛にセットした。しかし起伏する道の両側に田園風景が垣間見える程度で愛称の“花人”とは程遠い。一ヶ所“かんのファーム”が現れたとき、家人が「こんな風景が続くと思ったのに」とつぶやいた所が、唯一それらしき場所だった。
 美瑛駅の周辺には観光客が集まっていたものの、237号線から入った道も広い道路と低層の建物で成る市街地。特に見所はなかった。先への心配から、ここで不本意ながら次の目的地、網走をカーナビにセットした。
 美瑛駅の北で再び237号線に戻る。もう平坦な道で“花人街道”ではない。旭川の手前で県道に入り空港の北側を北東に進む。いく筋かの地方道や農道を経由し、愛別ICで旭川紋別自動車道に入る。この頃には幸い雨は上がっている。道は苫小牧から日高富川までと同様、対向2車線で無料。ほとんど前後に走る車はいない。カーナビの設定ルートでは大雪山を右に見ながら上川層雲峡ICまで走り、そこから一般道の39線へ出て北見経由で網走に至ることになっていた。
 専用道を快調に飛ばしていると、カーナビが「新しいルートが見つかりました」と言ってくる。そこで“新ルート”にセットする。道路は空いておりどんどん進む。11時を過ぎてもなかなか休憩所も現れない。やっと着いたのが白滝PA。11時15分だった。昼食にはやや早いのでトイレ休憩だけとする。そこで道路案内を見てびっくり!途中層雲峡ICで降りる指示が出ず終点の紋別に向かっていることが分かった。“新ルート”はこのことだったのだ。仕方なく目的地を変更。網走を宿泊地として選んだのは、第一にオホーツク海を見たかったからだ。それでサロマ湖畔の道の駅を目指すことにした。ここまで行けば海を見ながら長時間走れる。
 白滝ICで専用道と離れ、国道333号線を走るがここも空いている。やがて242号線に入り1時半目的地の到着。道の駅“サロマ湖”で昼食のホタテうどんを食し、この周辺の観光スポットを問うが、「展望台しか湖を見渡せるところはない」と言う。駐車場から徒歩でかなり時間がかかりそうだ。「湖の近くで駐車場のあるところは?」と聞いてそこまで走り湖畔に下りてみたが、大きくのっぺりした湖面が広がるだけで、目を楽しませてくれるものは何も無い。稚内からオホーツク海沿いに網走に至る238号線を曇天の中ひた走る。真冬でもない限りこの地方を特徴付けるものは結局何も無かった。ただ時間は計画時疑問を感じたように、9時間もかかるようなことは無く、網走に3時頃には着けそうだ。それならばあそこに行こう!

(次回予定;網走監獄)
(写真はクリックすると拡大します)

0 件のコメント: