2012年2月20日月曜日

工房フォトギャラリー-1;モスクワ軍事博物館


工房フォトギャラリー

本ブログは、決断科学ノート、今月の本棚、遠い国・近い人、旅行記・ドライブ記で構成してきた。決断科学ノートはTCS(東燃次世代制御システム)に関する長期連載が先月終わり、遠い人・近い人も“韓国”の一話が先週終わった。この二つについては続くテーマはいくつかあるのだが、頭の中をリフレッシュするため一休みしたい。今月の本棚は月刊なのでしばらく掲載の機会が無い、旅行もここのところしていない。と言うわけで、撮り集めた写真をベースにフォトエッセイのようなものをスタートさせるので、気分転換などにアクセスいただければ幸いである。


私のライフワーク(?)は、戦略的軍事システム(通常兵器;飛行機、戦車、潜水艦など)の発展を、技術・生産、戦略・戦術、組織・人の面から考察し、これを経営における広義のIT利用の将来に敷衍することにある。そのための活動の中心は書物を当たることだが、機会を見て海外の軍事博物館や科学博物館を訪ねることがある。

トップを切るのは、20038月末訪れたモスクワ軍事博物館である。おそらくソ連崩壊前はもっと手入れが行き届き、参観者も多かったのではないかと推察するが、落ち葉の散り始めた雨の日曜日、市内の中心部にありながら、これが冷戦の一方の旗頭だったとはとても思えない、寂しい佇まいの中に在った。
それでも正面には祖国大戦争のエース、T-34(スターリン戦車;中型戦車)が飾られ(右)、屋外展示場には同じように活躍したロケット砲(カチューシャ)や重戦車(左下)から朝鮮戦争で米空軍を圧したMig17ジェット戦闘機(右下)、アフガンで使われた八輪兵員輸送装甲車(一番下)までぎっしりと並んで迫力満点であった。

運営資金難なのか、いいかげんな塗装が残念だ。
本館内にはソ連邦成立後の国際紛争・戦争の歴史解説コーナーがあり「ノモンハン事変」のところで、ロシア人の若いカップルから「これは本当にあったことなのか?」と聞かれた。ウラル以東は大方のロシア人にとって別世界であることを知った。


(写真はクリックすると拡大します)

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