2012年5月7日月曜日

歴史街道を行く-3-吉野・高野・龍神を走る-



3.新東名を走る
4月になると気温は寒い春を脱し、一気に平年並みからそれ以上に上がった。第一週、近隣のどこの桜も満開になった。出発の週吉野を調べると、下千本は散り始め、中千本が満開、上千本も数日後には満開と予想していた。計画通りだ。
18日(火)幸い天気は晴れ、720分頃自宅を出た。今日の行程は約480km7時間弱の予定である。自宅近くの横々道路堀口能見台で自動車道路に入ると名阪天理ICまで一般道は走らないルートを想定している。何度も利用し、全体にトラック街道で、海に突き出た由比付近と浜名湖北の三ケ日サーヴィスエリア(SA)辺りを除けば、あまり面白味のない道筋である。しかし、今回はこのルートに初めて走る道が選択できることになった。新東名自動車道である。開通は4日前の414日、出来立てほやほやの道だ。新聞記事、TVのニュースそれに日本道路交通センター(JARTIC)の道路状況表示をチェックしながらこの新道の交通状態を調べていると、かなり走り易そうだ。往きは平日でもあるから物見遊山でこの道を走るクルマも少ないだろう。カーナビの地図はこの新しい道に対応していないので、旧道と交わった後でセットすることにして走り出した。
保土ヶ谷バイパス(BP)はいつものように東名横浜町田ICに出るまで三車線びっしりで渋滞が続くが、東名に入ると交通量は多いものの流れは速い。秦野中井と大井松田の間にある自動取締器を意識しなければならないほどのスピードで皆飛ばしている。当初の予定では、最初の休憩は新道の駿河湾沼津SAを想定していたが、順調に走ってきたこともあり、時間の余裕があるので足柄SAでとることにした。8時半到着である。富士山が美しい。
ここを発つと間もなく新東名に分かれる御殿場ジャンクション(JCT)になる。左車線をとるように案内が出てくるので、それに従って進めば自然に新しい道に入っていく。いよいよ未知の世界だ。こちらの方が混むと思っていたが、トラックはほとんど旧道を行く。駒門SAのところで、旧道が海側へ新道が山側へと位置を変える。高さも新道が高くなるので、東南の方向遥か先に沼津近辺の平地が望める。間もなく当初休憩予定の駿河湾沼津SAだ。
しかし、導入路には“満車”のサイン!走行していた車の少なさと平日の午前からは信じ難い。とにかく入ってみると、確かに駐車場はいっぱい!警備員のオジサンが交通整理をしている。出て行く車はほとんど無い。眼下に駿河湾や伊豆半島を見渡せる絶好の観光場所、これが目的で来ている人が多いようだ。大型車の駐車場を見ると大分隙間があるが上手く入り込めない。足柄で「もしや」と思い、用足しはしておいたので、仕方なく本線に戻る。
次のSAは新静岡。ここは四方を山に囲まれ景色は全く優れない。それもあって回転が速く、直ぐにスペースを確保できた。施設内はまるで最新のショッピングセンターのようにきれいだし、商品の陳列もなかなかセンスがある。ここで息子宅へのお土産として二種類のわさびドレッシングを購入した。
新東名は100km/hを超すスピードを前提に設計・建設(道幅・曲率・照明など)されている。前後の車と調子を合わせていると直ぐにオーバーしてしまう。それも気付かぬうちにである。しかし、当面静岡県警は重点的に取締りを行うことを宣言していた。始めは自動取締器もあるかと思っていたが(これは事前警告があるはず)それはなかった。パトカーが走っていたが覆面ではなく、バックミラーで遠方からも確認できる、白黒で塗り分け天井にパトライトを着けている(とは言っても最初は駐車違反取締りの軽パトのように見える)ので良心的(?)である。
やがて三ケ日JCTで旧道と合流、一気にトラック街道に変じてしまう。そこから先の豊田JCTまでの工事はあと4,5年かかるようだし、御殿場・海老名間の完成予定は2020年、私は81歳になっているから、一気通貫でこの快適なドライブを楽しむチャンスは味わえないだろう。
東名に戻り最初の休憩を美合(みあい)PAでとり。ここで初めてカーナビを生かすことにした。目的地は亀山SAである。昼食もここで摂ろう。
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(次回;予期せぬ奈良への道)

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