2013年5月30日木曜日

美濃・若狭・丹波グランド・ツアー1500km-3


3.宿泊先を決める
宿泊地は郡上八幡、三方五湖それに城崎温泉と決まった。ではどこへ泊まるか?クルマの旅は自由度が大きい。これらの宿泊先がいまどきの平日どこも満室など考えられない。現地へ行って観光案内所を探して決めればいい。こう言う考え方も無いことはない。もしもう少し若い一人旅ならこうするかもしれない。現に昔はそうしてきた。食事が出来て風呂が使え寝られればそれで充分だったからだ。しかし、70歳を過ぎ家内同道となるとこうはいかない。宿・食を楽しむのも重要な旅の目的である。
条件がいろいろある;先ずその地方で評価の高いこと(旅館の場合は歴史、ホテルの場合は設備)。場所(環境・セキュリティ・景観・他の見所との位置関係など)。部屋にトイレがあること(温泉でないところは朝シャワーが利用できる設備もほしい)。クルマの旅ゆえ駐車場は必須だ。旅館の場合はあまり部屋数が多くないこと。ホテルの場合はツインの部屋があること。食事の選択が可能なこと(特に旅館の場合種類・量が多すぎないこと)。それに当然値段が適正であること(支払いはクレジット・カードで出来ることが望ましい)などである。このほかに景勝地であれば部屋からの眺めも大切だ。これらの条件に合うところを当日の夕刻現地で探すことはほとんど不可能、電話やファックスでも細部を詰めることはできない。インターネットの普及はこの条件チェックの点で、利用者に大いに助けになる。
グーグル検索に地名を入れて検索をかける。必ず旅行案内サイト(楽天トラベル、じゃらんなど)が複数出てくるが、直ぐにそこには入らず、観光協会など町全体の観光情報が得られるサイトに入る。見所や名物(特に食べ物・みやげ物)をチェックしてから“宿泊”のサイトに入ると、宿泊先候補一覧が出てくるので見所との位置関係などをつかむ。さらにホームページ(HP)の有無を調べ、そこから個別調査を行い(HPが無いところは基本的に対象としない;格式の高いところや一見さんお断りの宿を見落とす恐れがあるが、そんなところはこちらもお断りである)、上の条件を満たすところをピックアップする。次に旅行案内サイトに移り、同じ都市・地区の宿泊先を一覧表示させ、口コミや提供プランと条件を突合せ、それぞれの宿泊先HPの内容と矛盾がないか調べる(特に値段)。ここで注意は、自前のHPはあるが旅行案内サイトに現れない(委託していない)ところがあることである。この場合は検索キーを変えて情報収集する必要がある。今回郡上八幡と三方五湖はそれに相当したので、別のサイトから情報を集めた。
郡上八幡はこの一帯の中核都市、盆踊りで有名だが温泉は無いので、ただの観光都市ではないだろう。市の案内からも高山を小規模にしたような印象を受けた。ならはビジネス・ホテルの一つもあるのではないか。そんな考えで調べると、市内中心部にある“シティホテル吉田屋”が見つかった。ツインの部屋もある。もう一つ郡上八幡ホテルがあるがチョッと繁華街から離れているので食・泊分離は難しそうだ。一方のシティホテルは同名の旅館と隣接していることが分ってきた。さらに調べると元々鰻料理で歴史のある料理屋が割烹旅館となり、さらに都市化に合わせてホテルも経営するようになったのだ。料亭併設の便宜も考慮し、ここに泊まることを決めた。
次は三方五湖である。町の観光案内サイトを見ると五つの湖にそれぞれ何件かの宿泊施設がある。五湖の内大きい湖は三方湖と水月湖の二つ、温泉マークがついているのは水月湖畔の虹岳島(こがしま)だけだった。ガイドブックを見るとここに虹岳島荘と言う“秘湯を守る会”のメンバー旅館がある。さらにネットで調べると、古民家を移築し増改築したユニークな旅館とあり、口コミもまずまずなのでここに決めた。
最後の城崎温泉は歴史のある温泉町。伝統重視で候補を絞り込み、口コミで評価の高く、安政年間創業の老舗西村屋本館を選んだ。
この三軒はいずれも自前のHPを開設しており、条件チェックが出来る詳細情報を得られたが、城崎の西村屋以外は旅行案内サイトには出てこない。虹岳島荘は“秘湯の会”の会員登録をしてからネット予約する方式である。結局後2軒は電話予約をしたが、夕食の内容確認など出来て、これはこれで無味乾燥なネットでのやり取りと比べ双方“意が通じた”感があって良かった。
泊まってみた感想はおいおい紹介していきます。
(写真はクリックすると拡大します)


(次回;休憩・立寄り地とSS

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