2024年1月7日日曜日

一人参加の三陸ツアー(4)


4.北山崎断崖(KitaYamazaki Ria coast

リアス式海岸という言葉を聞き、それがおおよそどんなものかを学んだのは小学生の時。その代表的な場所が三陸海岸(Sanriku coast)であることも同時に知った。いつかクルマでと思い、2019年北海道を走った後、来年は三陸をと考えていたのだが、病発症で運転免許証返納、コロナ禍もあってクルマ旅はなくなり、なかなかその機会がやってこなかった。だから今回の旅の主目的は、何は置いても“リアス海岸(言葉を知ったときは”式“が一般的だったが最近は省くようだ)”、北山崎は600kmにおよぶその北の出発点である。


道の駅三田貝分校を発ったのが午後215分、バスは概ね国道455号線を東方向に進み、やがて北西から来る340号線と合流、30分を過ぎたころ“龍泉洞”の標識が現れる。ここは明日訪れる日本有数の鍾乳洞があるのだが今日は通過。ここから盛岡から走って来た455号線を離れ、北東方向へ分岐する地方道に入る。大型バスにはぎりぎりの道幅だが、行き交うクルマは皆無、山中の紅葉(黄葉)がそれなりに楽しめる峠を超えて、東日本大震災の津波でしばしば報じられていた田野畑村に至る。空は明るくなり、道は完全に乾いている。三陸沿岸の主要国道45号線と県44号線を経て午後315分北山崎展望台駐車場到着。ここで40分間の自由観光となる。


三陸観光では必ず取り上げられる代表的な観光スポット、展望台までは徒歩で10分足らず。リアス海岸の北端であるここから南へ延々と続くリアス海岸が見渡せる。海面から200mの高さがあり、その険しい景観にさすがの感。本来なら海面に近い展望台や観光船で下から見上げると別の凄さを味わえるようだが、今回のプログラムでは時間的に叶わなかった。もう一つの問題は、午後4時近いため東を向く断崖は明るさを欠き、遠くまで見通せなかったことだ。厳しい特徴を堪能するためには午前に訪れるべきだろう。

 

(つづく)

 

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