2009年9月10日木曜日

センチメンタル・ロング・ドライブ-48年と1400kmの旅-(20)

20.41年ぶりの紀伊半島へ  紀伊半島をドライブしながら和歌山へ行こう、と思い立ったのは昨年8月息子の勤務が和歌山になったことが一番の動機である。息子夫婦の住まいが和歌山市内であることを考えれば、今では新幹線と阪和線(特に、新大阪発の紀勢線特急)を利用すれば4時間程度、羽田から関空へ飛んでそこから直行バスで行けば約2時間で行ける。ほとんど一日がかりだった40年前とは比べものにならない。しかし、これでは紀伊半島の最大の特色、あの山深い景観・暮らしを、私にとっては40年振り、家内にとって初めてのそれを、間近に体験することは出来ない。息子の転勤後直ぐに考えたことは、愛車での長距離ドライブ。昨年11月の平泉行きははっきりこれを前提に実行した。
 いつ行くか?どのルートで行くか?何日の行程で、どこで泊まるか?計画の検討を始めたのは年初に息子夫婦が帰省・来宅したときから始まった。息子の仕事、連休と梅雨を避けると実施時期は5月中旬~下旬が良さそうである。やがて休日高速乗り放題1000円が発表され「これを利用しない手はない!」と言うことになる。往路にするか復路にするか?渋滞が予想されるので、宿などに迷惑のかからない復路にこれを利用することにした。
 今では半島に西も東もかなり南まで高速道路が入り込んでいる。しかし旧道を走らなければこの地の真の姿は見えてこない。これはルート設定の必要条件だ。
 道中何処を観光するか?この地を初めて訪れる者に紀州らしさを味わってもらうには、海岸と深山ということになる。海は何処からでもアプローチできるが、山は限られる。高野山や大台ケ原は半島北部、海岸との組み合わせが悪い。昔走った、新宮から本宮に至る熊野街道、本宮から中辺路を経て田辺に至る熊野古道に沿う道を今度も第一候補にした。ゴールの和歌山市、そこに至るまでに代表的な温泉地白浜には是非一泊したい。白浜・和歌山間には6年余を過ごした有田がある。転勤後出張では工場に何度も行っているものの、ほとんど周辺を含めて訪れていない。是非変わりようを確かめたい。
 家内に希望を聞くと「伊勢神宮へ行ったことがない」と言う。伊勢神宮へ行くなら泊まりは志摩か鳥羽になる。横浜という、紀伊半島の遥か東を出発点にして志摩へ行くルートは1968年SSSで走ったルートと重なってくる。あの時は名古屋から豊橋に出て渥美半島を回ってフェリーで鳥羽に出た。今は東名が伊勢湾道路につながり伊勢までは一走り、時間的にはこちらの方が早い。大分迷ったが、少々時間がかかっても自動車道の味気なさは避けたかった。志摩で一泊するなら時間的には一般道でも問題ない。伊良子岬から鳥羽の間はフェリーなので、運転疲れもしばし癒される筈だ。
 志摩の後はどんなルートで何処に泊まるか?那智の滝を見るとすると海中温泉のある紀伊勝浦も悪くない。しかし、海岸と温泉のセットは白浜と同じになる。48年前の貧乏旅行、41年前にも訪れた湯の峯温泉なら途中随所で当時との比較が楽しめる。
 関西・中部の道路地図とインターネットの“NAVITIME”、それに熊野・南紀観光案内を使って、ルート・距離・時間を検討した。
 また、同期入社で和歌山出身、今は100歳を超えた父上の介護で月の半分は和歌山で生活をしているMYさんや息子にもアドヴァイスを求めた。
 作り上げた計画は;
5月20日(水):自宅→東名横浜→東名浜松西→浜名バイパス→国道42号→伊良湖岬→(フェリー)→鳥羽→伊勢神宮→志摩
5月21日(木):志摩→尾鷲→新宮→本宮→湯の峯
5月22日(金):湯の峯→中辺路→白浜
5月23日(土):白浜→有田→和歌山
5月24日(日):和歌山→阪和道→阪神高速→西名阪道→天理→東名阪道→伊勢湾道→東名→自宅
 初日は400km弱、最終日は500km強を走るが中三日は100km台。紀伊半島を堪能するためのスケジュールと走行距離である。最終日の日曜日は高速道をつないで自宅まで一気に帰る。ただしこのルートでは名阪道は自動車専用道路だが既に無料になっており、1000円走行は叶わない。名神を経由すれば可能だったが、遠回りだし大渋滞が予測されたので避けた。
 宿泊先は、志摩と湯の峯は嘗て泊まったことのある、“志摩観光ホテル”と“あづまや”にし往時を偲ぶこととした。白浜は和歌山勤務時代一度泊まってみたいと思いながら実現しなかった、白砂と海を見渡せる“白良浜荘ホテル”。和歌山市は息子のマンションにも近い和歌山駅に隣接した“ホテル・グランビア和歌山”にした。

 去ってから41年目の紀伊半島ドライブへ!あとは天気の良いことを祈るばかりだ。
(写真はダブルクリックすると拡大します

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