2011年7月16日土曜日

道東疾走1300km-1;走行ルート全容

 昨年末から、今年の連休前後のドライブ行は紀伊半島深奥部(高野、竜神方面)と決めていた。出来れば吉野の桜のシーズンがいい。ぼつぼつ計画の細部を詰めようという3月11日、あの大震災が起こった。とてもドライブに出かけようという気分になれず中止とした。それでも連休を過ぎと、やはり何処かへ出かけたくなってきた。梅雨が明けるとどこも暑くなる。梅雨のない北海道はどうだろう?こうして思いもかけず北海道ドライブが実現した。計画作りから道中の詳細については次回以降に譲り、初回の今回は走行ルートの全容を駆け足で紹介しよう。
 北海道ドライブは、費用と時間で考えるなら空路とレンタカーの組み合わせが一般的である。実際現地でマーチ、ヴィッツ、フィット、ときにはヒュンダイのレンタカーで廻る人々を多く見かけた。しかし私の場合、“走り(人車一体感)”がテーマなので自分のクルマでなければ意味が無い。北海道での運転が舞台なら途中は端折りたい。大洗港(茨城県)から苫小牧港へフェリーで渡るのが上陸まで最も楽な移動手段である。
 フェリーを下船したのは午後2時。苫小牧からは海岸沿いを東に日高富川まで日高自動車道(無料)を走り、そこから北海道を縦に貫く幹線道路、237号線を北上富良野に至りここに泊まる。走行距離209km。
 この一帯の237号線は“花人街道”とも呼ばれ、お花畑が随所にある(とは言っても国道を走るだけでは見えない。これは誤算だった)。早朝小雨の中それらを訪ねながら更に北へ向かい旭川で針路を北東に向ける。次の目標はサロマ湖。ルートはこれも無料の旭川紋別自動車道と273号線の組み合わせ。サロマ湖からはオホーツク海を左に見て走る238号線を行き網走を通過(途中で網走監獄博物館には寄ったが)、遥かに知床半島をのぞむ小清水の原生花園に至り、ここから網走に引き返してこの地に泊。走行距離317km。
 三日目は網走から美幌峠へ243号線をひた走る。好天の峠からの景観を楽しみ、屈斜路湖、摩周湖、硫黄山を巡る。昼食後弟子屈から道道53号線を南下、釧路湿原の東側展望台でクルマを止め付近をしばし散策。そこから釧路市街に至り、第三夜目を過ごす。走行距離201km。
 四日目のメインエヴェントは帯広周辺に散在する庭園公園(私設で有料)の訪問である。釧路から38号線で帯広市街に至りここからは地方道・農道を利用してこれら公園を訪ね走る。その後38号線に戻り、北西に針路をとり新得を目指す。四日目の宿泊はこの地にある牧場ペンションだ。走行距離228km。
 北海道五日目、最終日である。本来はここからのんびり日高地方のローカル観光地を巡り、4時頃苫小牧に到着の予定であった。しかし、二日目の天候と走行プランの関係でパスした花人街道の観光スポットを廻ることに予定変更、38号線で濃霧の狩勝峠を超え、237号線に合流、再度北に向かい富良野・美瑛間のわき道に分け入り、パノラマ・ロード、パッチワークの丘を午前中に廻り、初日走ってきた237号線、日高自動車道を辿って苫小牧港へ戻ることになった。走行距離325km。
 船中2泊、道内4泊、計6泊7日。自宅・大洗間片道約200km、道内約1300km、総走行距離数約1700km(正確には1655km)。比較的天候にも恵まれ、自車の持ち味を満喫した、当にグランド・ツーリング(GT)であった。残る心配事は、何処かで“速度自動取締器”(本州に比べきわめて多い)を見落としていなかったか?である(パトカーの待ち伏せ、ネズミ捕りもあったがこれは幸いかわせた)。
(次回;計画作り)

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