2011年8月3日水曜日

道東疾走1300km-5;富良野へ

 北海道へ出かけると決めたとき、訪問地として先ず浮かんだのは富良野である。TVでは全く視ていないのだが、“北の国から”の舞台としての評判は知らぬ間に、そんな私にも確り刷り込まれていた。オーバーラップするのは、広々とした丘陵に広がる美しいお花畑の光景である。庭いじりが趣味の家人が、あまり好きではないドライブ行に腰を上げたのもこのイメージに尽きるようだ。
 計画立案段階で苫小牧港からのルートと時間を調べると、苫小牧東ICで道央自動車道に入り北上して、札幌JCTを経て旭川の少し手前滝川ICで高速を離れ芦別街道を南下するルートを選ぶ。距離は約200km、所要時間は4時間である。しかし、ホテルの案内を見ると“苫小牧港から3時間”とある。この時刻1時間の違いは大きい。有料ガーデンの閉園時間がぎりぎりなのだ。ホテルにルート確認すると、ルート探索ソフト、NAVITIMEとは異なり、苫小牧から海沿いを走る日高自動車道を行き、終点の日高富川で国道237号線を北上するのだと言う。地元の人のアドバイスに従うことにした。
 港から沼の端ICへは市街地をほとんど通過しないので走りやすい。直ぐに自動車専用道路に入る。遥か海側に工場が遠望できるが、あとは木々の緑いっぱいに平原が広がる。「北海道だなー」と、出だしから感激する。沼の端から富川までは、ありがたいことに無料である。道は対向二車線なので遅い車が居るとしばし追従運転を強いられるが、所々に“ゆずりあい”レーンがあり、そこで一気に追い越せる。道は空いているのでスピード違反だけが心配だ。約1時間で日高富川IC前のローソンに着いた。
 富川から富良野への道は国道237号線を走る。旭川まで南北に走る幹線道路だ。幸い交通量はそれほど多くない。富川から沙流(さる)川に沿って20kmほど行くとほとんど人家は無くなり、緩やかな曲がりとアップダウンが続いて日高山脈に近づいていく。途上日高峠があるが本州のようなきつい峠道ではない。たまに前を行く車に追いついても、追い越しは簡単だ。こんな人里離れた地には速度自動取締器もない。運転の醍醐味を充分堪能しながら快走する。途中占冠(しむかっぷ;写真上)と言うところがやや町(実際は村)らしい佇まいで、珍しく歩道や信号(一ヶ所)がある。ここを過ぎ金山峠を超えると、夕張山地と日高山脈に挟まれた、南富良野から旭川に至る平地が広がる。237号線はここから“花人街道”と呼ばれるのだが、それらしい風景にはならず、畑ばかりである。チョッと期待はずれだ。
 この日ホテルへのチェックイン前に訪ねたいのはTVドラマで有名になった“風のガーデン”である(写真左)。富川のローソンでそこの電話番号をカーナビに入力し案内にしたがって、237号を外れ、農道を走っていく。何か直感とは合わない。着いたのは富良野ゴルフコース。どうやらここも“ガーデン”を管理する新富良野プリンスホテルの系列にあることから生じた誤りのようだ。閉園時間は6時、再度設定をし直しやっとたどり着いたときは6時少し前だったが何とか入園できた。
 この庭は倉本聡のTVドラマ(緒方拳、中井貴一などが出演;緒方の遺作)のセットとして作られたもので、造園は旭川のイングリッシュ・ガーデンで有名な上野ファームの女性庭師が作り上げたものである。そのセット(建物やキャンピングカー(遠望しか出来ないが)も含めて)がそのまま残っているところに人気があるようだ。一見雑然とした(人工的でない)イングリッシュ・ガーデンの雰囲気をよく作り上げている。
 庭園見学を終え、駐車場を出たのは6時半過ぎ。モービルのSSで給油し、フラノ寶亭留にチェックインしたのは7時前だった。本日の走行距離は210km。出発前に予想したより暑い北海道の半日だった。

(次回予定;フラノ寶亭留)
(写真はクリックすると拡大します)

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