2013年7月10日水曜日

美濃・若狭・丹波グランド・ツアー1500km-15


12.三方五湖
永平寺から三方五湖までは約90km。ほとんど高速利用で行けるので1時間半くらいで着ける筈だ。出発する時ナビにセットしたのは宿泊先の虹岳島(こがしま)荘だが、三方五湖を見下ろせる展望台につながる三方五湖レインボーラインを経由する心積もりだ。
北陸道の福井北ICから敦賀ICの間は、福井平野東側を通る起伏も曲がりも少ない、単調な道が続く。途中には鯖江、武生など古くから栄えた町が在るのだが、今回は全てパス。チョッと残念だ。敦賀ICで降りるとそのまま国道8号線の敦賀バイパスにつながり、さらにそれと分かれて国道27号線(金山バイパス)に出るので、敦賀を抜けるまで自動車道の感覚のまま走っていける。注意はスピードだけだ。しばらくそのまま走っていると“美浜原発”と言う標識が現れてギョッとする。いよいよ原発銀座の始まりである。
“三方五湖レインボーライン”の案内を見て27号線(丹後街道)を離れ、案内標識に従ってそちらに向かう。ナビは旅館を目指し盛んに進路を正そうとするので喧しい。有料道路(福井県公社)の日向ゲートで閉鎖時間を聞くと「展望台のケーブルカーは5時です」との答え。西日の射すワインディング・ロードを駆け上がる。数台の自家用車が停まる広い展望台駐車場に着いたのは4時半だった。直ぐにケーブル・カーの改札に行くと、ケーブル・カーとリフトが平行して設置してある。「どちらでもお好きな方に乗ってください」とのこと。涼しい方がいいのでリフトで上がることにする。山頂展望台は梅丈岳(ばいじょうがたけ)という海抜400m程度の小山だが、その付近では一番高いので、北は日本海、東には敦賀半島、西は若狭湾に張り出した小半島(内外海半島)、南直下には五湖がありその先は滋賀県との県境を成す山々があり、360度展望が開けている。頂上にはこの地の出身有名人である五木ひろしの碑があり、展望広場の外柵には夥しい数の鍵がぶら下げられている。二人で鍵を掛けると愛が一生続くと言うことらしい。
この地に寄ることにしたのは永平寺と天橋立を結ぶルート上で適当な宿泊地を探す内に決まった。小浜も有力候補だったが、和歌山時代クルマで一度来たことがあるので、こちらにしたのだ。
若狭湾国定公園に指定されているここは、名前の通り小さな湖五つから成る。海に接しているので淡水湖(三方湖)、海水湖(日向湖;ひるが;淡水湖説もある)がそれぞれ一つ、あとは淡水と海水が交じり合った汽水湖(水月湖、菅湖、久々子湖;くぐし)があり、これが多様な生物の生息を可能にしているので、ラムサール条約指定の湿地として登録されている。また水種が違うことから、湖水の色はそれぞれ異なるともいわれている。しかし、当日は気温が一気に上がったこともあり、晴天ではあったが大気はやや靄っており、色の違いは分からなかった。
駐車場に戻ったのは455分、売店も閉め始めている。来た道を料金所の先まで戻り、若狭梅街道と名付けられた地方道をしばらく走ると、ナビが水月湖の方へ右折するよう指示してくる。道はあるが家は見かけない。先の方に湖水が見えてくる。湖に沿ったカーブを曲がった所で突然野猿の群が道を塞いでいる!ユックリ前進すると道を開けてはくれるが去る気配無い。それを何とかかわして先に進むと、忽然と茅葺きの大きな門が現れた。今夜泊まる虹岳島荘の入口である。到着時刻515分、本日の走行距離は220kmであった。

(写真はクリックすると拡大します)


(次回:虹岳島荘)

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