2014年8月20日水曜日

みちのく山岳ドライブ-16 -八幡平・十和田・奥入瀬・八甲田・白神山地・鳥海を駆け抜ける-


10.鳥海へ
出来れば暗門橋から西に向け日本海まで白神ラインを抜けたかった。道もここから本格的な山岳道路になるし、時間的にもかなりショートカットになる。その分男鹿半島を廻る可能性も生まれるからだ。しかし暗門橋の先は確り通行止めのバリケードが掲げられていた。
予定していた残りの選択肢は二つ。一つは東北道の大鰐弘前ICまで戻り、南へ向けて鹿角八幡平まで走り、一般道に下りて田沢湖、大曲を経て秋田道の大内JCT、由利本荘ICに出るコース。もう一つは岩木山の西ふところを北上し鯵ヶ沢で日本海に出て海沿いの国道101号線を南下するルートである。第一案は時間的にはゆとりがあるものの2010年の“奥の細道ドライブ紀行”とダブルところが多いので、厳しいスケジュールが予想されるが、未知の土地を少しでも味わっておきたいので、第2案を採用することにした。もしチェックインタイムに大幅に遅れる恐れがある場合は秋田道を途中から利用すればいい。
白神のアクアグリーンヴィレッジ暗門を出発したのは11時過ぎ。先ず西目屋村役場まで来た道を戻り、そこから県道204号線を岩木山に向かう。弘前に直結する県道28号線に比べ道幅は狭く荒れているが、ほとんど走るクルマがいないので短い距離だが存分に山岳ドライブを楽しめる。やがてT字で突き当たると眼前には岩木山。ここから岩木山環状線の県道3号線(百沢海道)を北上する。ここも交通量は少なくのどかな景色の中を快適な運転が続く。鯵ヶ沢市街の少し手前で大間越街道の鯵ヶ沢BPに入り西に向かってしばらく進むと右側に日本海が開けてくる。昼食予定地千畳敷到着は12時半。2件ある食堂の一軒に入る。トラック運転手や作業服を着た人などが多いから、必ずしも観光食堂ではないようだがメニューにある定食は結構いい値段だ。一番安い焼き魚定食を注文したが1400円もした。
千畳敷出発は13時半。今夜の宿のチェックインは一応5時半、ここからの距離はまだ240km位あるのでナビ設定に自動車道利用を指定したところ、能代南ICで秋田道に入る案が出てきたのでこれで行くことにする。しかしそこまでまだ一般道を90km近く走らなければならない。チョッとホテル到着時間が気になってくる。と言うのは直前に得た道路情報に、その辺りも今年の大雪の影響で未だ不通個所が何カ所かあることが報じられていたからである。暗くならなければいいが・・・。
この地方を走る五能線は“波被り線”として有名だが大間越街道はそれと並行する。取り敢えず黄金崎と言う温泉のある岬を目指して走る。道の右側はいつも海、初夏の日差しは強く、キラキラ輝く海面を眺めながらの運転は快適ではあるが、今まで走ってきた山道に比べれば些か単調。しばらくするとナビは国道を離れ岬の温泉に向かう道を採るよう指示してくる。案内に従って辿り着いたところは、予想していたような岬の先端ではなく、広い駐車場を備えた、不老不死を謳い文句にした、巨大な入浴・宿泊施設であった。先を急ぐわが身には関係なし。あとでそれを話した人に「あそこまで行って温泉につからなかったのですか!?」と言われたから、それなりの名所だったのだろう。再び街道に戻って少し行くと、白神ラインと出会う岩崎を通過した。通行可能であればおそらく1時間くらい短縮できたのではなかろうか。通ってきた道の景観や道路状況を振り返り、通行止めが残念でならない。
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(次回;鳥海へ;つづく)

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