2016年6月19日日曜日

九州遠征超長距離ドライブ(25)


18.ハウステンボス
ディズニーランドやユニバーサルスタジオのような乗り物とアトラクション中心であれば年寄り二人で出かけることにならなかったろうが、街並みそのものが見世物でそれに2千億円以上かけていることが「長崎まで行ったら立寄ってみよう」という気にさせた。行列することもなく街を散策し、夜のライトアップを楽しむだけなら、時間的にも無理がない。宿泊もあまり考えず、価格はかなり高いが、街の一部を成す園内で選ぶことにした。
一般道から正面入口に直結する広い駐車場に入ると園内へ入ることの出来る誘導路があり、そこを辿っていくと専用駐車場に導かれる。平日の午前だからかほとんどがら空き状態。業務用を除けば一般のクルマはここまでそれ以上中には入れない。チェックインは2時からので「はて、荷物をどうしたものか?」見ると駐車広場の一角に“一時荷物預り所”が在った。一先ずそこに出かけてみて、チェックインのからくりが分かった。ここで荷物を預けるとホテルに回送され、入園パスも渡されるので、あとは適当な時刻まで手ぶらで園内観光を行い、巡回バスや運河を行くクルーザーあるいは徒歩でホテルに向かい正規のチェックイン手続きを行うようになっているのだ。
全体配置は北端(佐世保側)にウェルカムゲート(フェアウェルゲートも並んで在る)があり南(大村湾側)に向かって街や諸設備、イヴェント会場が展開する。それらは、フラワーロード、アトラクションタウン、スリラーシティ、アムステルダムシティ、アートガーデン、アドヴェンチャーパーク、タワーシティなどと名付けられ、それぞれの地域に大小さまざま、しかしオランダらしき様式に統一された建物が配置され、その中で催し物が開催されたり、土産物が売られたり、レストランなどが営業している。ウェルカムゲートをくぐって園内に入った(入国という)は11時少し前。とにかく広いので、とりあえず個々の探訪は置いて、近いところから全容をつかむことに昼食までの時間を費やすことにする。
フラワーロードの目玉は風車小屋とお花畑、アトラクションタウンには劇場や展示場(恐竜など)、スリラーシティは東西のお化け屋敷、アムステルダムシティはこのテーマパークの主役、大都会の一角に居る雰囲気だ。アドヴェンチャーパークにはバンジージャンプやメイズ(迷路)、タワーシティには高さ105mのタワービルディングが聳え立ち、トップは展望台で周辺はレストラン街になっている。アートガーデンはモダンアートが飾られ大観覧車がある。いずれの場所も連休直後の平日のせいか人出はそれほどでもない(というより閑散としている)。これらを歩いて廻るともう12時を過ぎている。タワーシティの長崎チャンポンの店で生ビールで名物を食して一休み。
今日の宿泊先ホテルヨーロッパの場所を確かめてから、タワーの展望台に上る。直下のアムステルダムシティ、遥か南に広がるヨットハーバーやテラスハウス形式の宿泊設備フォレストヴィラ、名前の由来オランダ女王の宮殿ハウステンボスを模した建物(美術館)と庭園などが眼下に一望できる。
これでこのテーマパークの全容が掴めたので、午前中廻れなかった園内別荘地帯とも言えるフォレストヴィラやヨットバーバーをぶらつき、アトラクションタウンやアドヴェンチャーパークでいくつかのイヴェントを楽しみ、巡回バスを利用してウェルカムゲートに近い船着場に戻って、そこからホテルの運河口(地上口はタワーシティに隣接)へ向かう3時発のクルーザーに乗り込む。こんな移動はヴェニス以来、地上とは異なる目線であらためてこの街を眺めのも面白い趣向である。

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(次回;ハウステンボス;つづく)

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