2016年6月22日水曜日

九州遠征超長距離ドライブ(26)


18.ハウステンボス-2
ハウステンボスでの宿泊先はホテルヨーロッパ。公式HPに記載されている直営ホテルは3軒、ヨーロッパのほかに、アムステルダム、フォレストヴィラがそれらである。園外の隣接地にもオークラ、JR北九州、JALANAなどが経営するものがあり、甲乙つけがたかったが、利便性を考え園内で選ぶことにした。この3軒の内、フォレストヴィラは家族で借りるタウンハウス形式で、園内北東端の静まった場所にあることから、年寄り二人が泊まるには相応しくない。ヨーロッパかアムステルダムかは口コミでも評価が分かれるところだが、アムステルダムはイヴェント広場に面しており、夜遅くまで人々が集まる所なので、適度に距離のあるヨーロッパに決めた。
ウェルカムゲート近くの船着場から20人くらいの客を乗せ、船は運河伝いに中心部に向かい、タワーシティを廻って建物の一部をくり抜いたようなアーチ状の水路をくぐると、そこはもうロの字型ホテルの内水面、運河からチェックイン・チェックアウトするための専用小埠頭が設けられている。フロントでチェックイン手続きを済ませ、駐車場の荷物預かり所で預けた手荷物・キャリーバッグを確認してポーター(若い女性)と部屋に向かう。部屋は4階の内水面側、外の喧騒が全く及ばないのが良い。内装は当然ヨーロッパ調、広さ調度品も欧米の一流ホテルに遜色ない(値段も)。
6時前まで部屋で一休みして、夕食と夜のイヴェントを楽しむために外へ出る。立派なレストランがホテル内にもあるのだが、それなりの値段だし外の方が選択肢が多いからだ。昼食を摂ったタワーシティには各種レストランがあり、どこも大賑わい。皆のお目当ては夜の催事にあるようだ。比較的カジュアルなイタリアンレストランに入り生ビールとパスタそれに魚料理を摂る。
食事が終わる頃には日も沈み光のショーにお誂えむきの時刻。タワーシティの北側に隣接するアートガーデンに人々が集まっていく。昼間見たときは閑散としていた所が電飾で様相を一変しているのだ。LEDで出来た建物、木々、動物、そればかりではない。やがて滝が現れ、さらにその滝がタワーにつながっていく。これは見事だ!
次に向かったのは風車のあるフラワーロード。チューリップ畑を昼に巡った時その一部分が造花だった。「生花では日持ちしないからこんなことをしているのだろう」と考えていたが、実はこの造花も電飾だったのだ!赤・黄色・白が音楽に合わせて点灯され、花が踊る夜のフラワーガーデンが出現する。
ここから今度は仮面舞踏会が開かれているアムステルダムホテル前の広場に向かう。ダンスをするわけではない。これが終わると3D屋外シアターが始まるからだ。広場に着いた時舞踏会(と言っても大勢の参加者が仮面(マスク)をつけて、ステージのゴーゴー・ダンサーに合わせて勝手な踊りを舞っているだけだが)は真っ盛り、外国人を含め若者で会場はいっぱい(簡単な柵で囲っただけだから外から丸見え。中に入らず外で踊り狂っている子供やグループも居る)。
これが終わると広場の一画に在る、教会を模したガラス工芸館をスクリーンにして3D動画ショーが始まる。建物には当然凹凸があり、建材も色も違う。オリジナルの建物が崩壊するシーンはともかく、別の建物が出現したり、そこに龍が現れて飛び回ったり、20分足らずの映像ショーは疑問(一体全体どう言う仕掛けなんだ?)と迫力に満ちた楽しい時間だった。
ホテルへ戻るとロビーに隣接するラウンジで外国人カルテットによるクラシックのミニコンサートが開かれている。ワインを傾けながら短い“オランダ滞在”の仕上げとした。

写真はクリックすると拡大します)」


(次回;阿蘇を走る)

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