2016年9月8日木曜日

呪われた旅-7

15.    都市への帰還
5日目は一路Windhoekに帰還である。途中でQuivertree Forest Parkに立ち寄って7時間、600㎞の道のりである。どうかもうタイヤがバーストしないように祈りながらの帰還である。途中昼食のために地方の都市に立ち寄る。
ショッピングセンターのようなところだったが、回りはほとんどが黒人。派手な色使いの衣服が多いように感じた。やはり黒い肌には明るい色に衣服が似合う。黒い肌に地味な色では闇夜にカラスとなってしまう。この時ホッテントットのような人を見かけた。帰って調べてみると、やはりこの地域の原住民であった。女性の臀部が極端に突出しており、まさに4足歩行をしていた祖先が、ちょうど2足歩行を開始した直後といった形状である。Wikipediaによれば、やはりこの部族のDNAは人類最初の分岐を保持しているようだ。
この町の周りには灌漑農業が行われており、農業が主要産業のようである。アフリカで水を確保するのは容易ではなく数百メートルの井戸を掘る必要がある。昔、サヘル(サハラ砂漠の外周地域)を緑化するProjectに懸わったことがあるが、どんな乾燥地帯でも地下深くには化石水と呼ばれる水源があり、深く掘れば水を得ることができるようだ。しかし、これを汲み上げ続けた先に何が待ち受けているのか誰も知らないし、敢えて知らないようにしている。丁度石油同じように。
3時半ころにはWindhoekに帰ることが出来て、車を返却。窓ガラスもタイヤも保険でカバーされていることを知り一安心。車は洗浄され、タイヤを交換して翌日からまた貸し出されるとか。兎に角、この国の観光は急に注目されてきているようである。
最初と同じホテルに戻るが、ホテルに夕食はないようなので、レンタカー屋のお兄さんから聞いたレストランで最後の夕食を取ることにする。

店は観光スポットらしく、客はほとんどが外国人、ここで野生動物3種盛を注文する。3種とはKudo, Oryx, Springbokで、隣のコネチカットから来た大学の先生は5種盛でワニも食べていた。いずれの肉も赤身で、結構柔らかく癖もそれ程なくおいしく食べられた。野生?なのだから脂が無いのは当然か。この国はドイツの植民地だったので地元のビールは結構いけるという話だったが、下戸の小生はいつものコーラ。残念である。尤も、酒と食事が趣味ならナミビアは最後の選択だっただろうが。

(つづく)

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