2017年8月20日日曜日

信長回想ドライブ1200km-13


13.ロテル・デュ・ラク
この旅の構想段階で、初日は温泉旅館(和食)、二泊目は金沢中心部のビジネスあるはシティホテル(食事は外食)、そして最後の晩は琵琶湖湖畔のリゾートホテル(できればオーベルジュで洋食)と決めた。琵琶湖周辺にはそれなりに景勝地や歴史的を残す町もあるので、良いホテルがあるのではないか当たっていったのだが、なかなか「これは!」というところが見つからない。大規模なものが多く、やっていけるとしたら「インバウンド団体様御用達」と感じさせる。これだけはご免である(日本人の団体も)。オーベルジュ、スモールホテルなどと琵琶湖(西岸)をキーワードとして組み合わせて探して見つかったのがここである。
場所は湖北端、最寄り駅は北陸本線の近江塩津か湖西線の永原、いずれもローカル駅で、近くに大きな町は全くない。どうやら関西の別荘地の一つらしく、ホテルへは最寄り駅から送迎バスを利用するしかない。自分のクルマならばどうと言うこともないが、公共の交通機関では極めた不便だ。しかし、サービスの内容はかなりユニーク、ソムリエとして有名な田崎真也がプロデュースする本格的なフランス料理をワインとの組み合わせで楽しむようになっている。私は家ではほとんどワインは嗜まないので、供される美味しい料理に合ったワインを少しずつ味わいながらそのマリアージュ(組み合わせ)を講釈してもらえるチャンスは滅多にない。これで3泊目の宿泊先が決まった。
湖畔の道は数週間前の豪雨で周回できないがホテルまでは通じていた。広い前庭の先に建物は見えているが、道路に面したゲートは閉まっている。インターフォンで到着を告げると、遠隔操作のゲートが開いて、玄関の車寄せに達する(ここが2階)。横の駐車場に止まっているクルマは数台。若い男性従業員が迎えに出てくれる。フロントは小さく、階下(1階)にサロンを兼ねたロビーがある。ここでチェックインの手続き。このロビーを含む本館は湖に向かって傾斜しており、目の前に竹生島が見える。我々の部屋は建物中央部の2階、“ラグジャリーシアター”と名付けられた最も廉価なクラスだが40㎡あり、ダブルサイズのベッドが二つ。“シアター”の由来はTVをプロジェクターで壁面に投射する方式に依る。バスルームも広く、バスタブとシャワーが別になっている。冷蔵庫には各種飲み物やつまみが用意してあり、すべて無料である(つまり宿泊料金に含まれている)。ひと風呂浴びて缶ビールを一缶開けて7時のディナーまで一休み。
メインダイニングはロビー奥(南)の一階にあり、テーブルが8卓ほど余裕を持って置かれている。先客は一組、後でわかるが中国系のカップルだけだ。静かである。
自家製のパンと供されるフルコースは;
前菜2種;スモークしたマス(ピノノワール;ブルゴーニュ)
スッポンと豚足(シャルドネ;ブルゴーニュ)
魚料理;真鯛ロースト(ピノノワール;ブルゴーニュ、料理によって赤であることもあるのだ)
肉料理;牛フィレロースト(ピノノワール;ブルゴーニュ)
デザート;チェリーとバニラアイス(シャルドネ;ブルゴーニュ)
 
ワインの産地はすべてブルゴーニュ、品種はピノノワール(赤)とシャルドネ(白)だがブランドはすべて異なる(当然味も)。そして、ワインの料金は宿泊プラン(35千円/人)には含まれず追加料金(それぞれ60mℓ;計7千円)となる。しかし、レストランの雰囲気、給仕する人たちのサービス、料理やワインの説明、そして料理(朝食がまた素晴らしい)そのものを全体で評価すれば、決して高いと思わせない内容であった。ここを選んだことは大成功、年に一二度はこんな贅沢をしてみたい。
ところでラクは仏語Lac、英語のLake(湖)に相当。従ってホテル名は湖畔ホテルと言うことになる。


(次回;近江八幡へ向けて)

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