2019年7月30日火曜日

道北ドライブ2000km-5



80yrs Memorial Run to The Northernmost

5.支笏湖からニセコへ
前夜から海は穏やかで波頭さえない。おかげで安眠は出来たが、2011年に比べゆったりした揺れが終始感じられた。船の構造のせいだろうか。空は薄曇り7時半にバイキングスタイルの朝食を取ったが、相変わらずの混雑。10時前右側を南下していくフェリーが見えると、前方に陸地らしき影が現れる。定刻11時“いしかり”は苫小牧フェリー埠頭に到着。このフェリーは下船も運転者と同乗者は別々なのでフロントで会合場所確認を行い、車載デッキへ降りる。キーを残したままだったが車内に異常はない。エンジン起動は指示があるまで禁じられていたが、解錠を試みたところ抜けた!昨夜来「もしかすると連続高速運転でエンジン周辺の温度が高まることで、シフト操作機構のどこかに異常を生じているのではないか?」と疑っていたが、その予想が当たったような気がした。11時半には下船を終わり、家人との待ち合わせ場所でクルマを停めた際にもキーを抜くことが出来た。果たして推理は正しいか?
下船後最初の目的地は支笏湖。ビジターセンターの電話番号をナビにセットすると、計画通り国道276号線を選んできた。ただ、港から一般道に出るところにこの道が市街中心部で通行不可になっているとの立て看板が現れる。幸いこの情報はナビに取り込まれていたようで、少々迂回したが無事予定の道にたどり着く。方向として、この道路は札幌や小樽などに通じるルートの一本だが、自動車道やより大きな町を経由する道があるため、利用する車両は支笏湖観光に限られると言っていい。実は、知る人ぞ知る、運転好きにはそれを堪能できる所なのだ。苫小牧市街地北部を過ぎると、直ぐに両側は高い木々の森林地帯、行き交うクルマは少なく、道はアップダウンはあるものほぼ直線、それが10km以上続くのだ。かつて仕事で何度も訪れたロシアの景観を彷彿とさせる(無論道路整備状況は遥かにこちらの方が良い)。12時半頃湖畔に在る広い駐車場に到着。エンジンを切りキーを抜こうとするが抜けない。やはり“エンジンルーム高温説”が正しいようだ。
天気はフェリーを降りてから青空も見え隠れする状況だが、湖をわたる風は強く冷たい。遊覧船も運休になっている。先ず、ビジターセンターを訪れ観光案内のパンフレットを入手、見所を確認する。壁に貼り付けられた大きな地図の前には東アジア人(多分韓国)の団体が大勢居る。予想通りここからニセコは定番ルートなのだ。外へ出て、この湖を源流とする千歳川の流れ出す場所に設置されている、明治時代の製紙材運搬用軽便鉄道の鉄橋などを見て廻る。対岸に聳える恵庭岳の頂上付近は依然雲に覆われているが、日差しはやや強くなってきており、気分も暖かくなってくる。昼食は芝生が美しいリゾートスパ“水の哥(うた)”でホタテハンバーガーとジンジャーエールで済ます。14時支笏湖発。時間が経っていたのでキーは難なく抜けた。
次の運転堪能地点は支笏湖西方の美笛峠。日差しは強さを増し湖畔を走る道路からの眺めも明るさを増し、湖面がキラキラ光る。ここから時々工事区間があり、一方通行で走りが中断する。それもあり前後の地元ナンバー3台で276453を団子になって走る。湖の西端を過ぎ、美笛トンネルを抜けと上りがきつくなってくるがワインディングは絶妙、ハンドルとアクセルさばきが楽しい。やがて峠の頂上付近のPAに達する。ここからの下りは緩やかで、左右は牧草地帯に変わり白黒ぶちの牧牛や飼料用サイロなど見え隠れするが人はまったく見かけない。この一帯を過ぎると276453は分かれ、453は洞爺湖を経て室蘭方向に向かう。こちらは西方に直進ニセコ方面を目指す。右側に富士山のような姿を現したのは羊蹄山、途上国道230号線さらに道道66号と乗り換えて1530分“道の駅ニセコヴュープラザ”に到着。

羊蹄山を前に地元牛乳原料のソフトアイスクリームで3時のおやつ。地場産品などのひやかしに20分ほど費やし、今日の宿泊先ニセコ“湯心亭”に向かう。到着時刻は1615分ほぼ予定通りだ。この日の走行距離130km

写真は上から;ルート地図、支笏湖ビジターセンター、軽便鉄道鉄橋、恵庭岳、ニセコヴュープラザ、羊蹄山

(写真はクリックすると拡大します)

(次回;湯心亭)

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