2019年8月25日日曜日

道北ドライブ2000km-12



80yrs Memorial Run to The Northernmost

12.ノシャップ岬と稚内
サロベツ湿原センター発1時半。空は雲の厚みが増した感じで重苦しく、本来西側に見えていいはずの利尻・礼文両島も姿を現さない。稚内に近づくにつれ人家が増え始め、右手の丘陵地帯が海岸線に迫ってくると、オロロンラインも最終段階、クルマの往来も多くなってくる。道はノシャップ岬を頂点にした二等辺三角形の底辺と左辺の交点で、底辺を稚内市内に向かう道道106号と岬を目指す左辺の道道254号(宗谷サンセットロード)に岐れ、こちらの交通量は再び減じ、丘の上に航空自衛隊のレーダ-ドームが見え隠れすると岬も近い。
到着は2時半、岬先端部は思ったよりも狭く、無料駐車場に空きはなかったが間もなく確保できた。先ず有名なイルカ時計で記念撮影。この他には土産品と海産物を扱う市場それに水族館くらい。両者とも大きく不細工な建物で“岬の景観を著しく劣化させる存在以外の何物でもない。はるばる遠方からやって来て期待外れナンバーワン!全部撤去して後方に下げ、広い公園と駐車場にすべきだ。
チョッと冷え冷えしてきたので早々に退散、岬を周回する道道254号に戻り稚内中心部に向かう。道路の両側は人家や商店、信号も多くなる。30分足らずで今日の宿泊先“サフィールホテル稚内”に到着。ここは予想通りの佇まいで何かホッとする(本ホテルについては次回紹介)。本日留萌からの走行距離;205km
部屋で一休みして4時過ぎから周辺の観光・探索に出かける。先ず向かったのは1936年完成した北防波堤ドーム、樺太との連絡船埠頭と稚内駅を往来する旅行者を厳しい寒さと風浪から守るためのものである。
四分円で出来た430m長のドームを70本の列柱で支えるその姿は「古代ローマ建築を彷彿させる」といううたい文句に誇張はないほど見事だ。当日はここでお祭りが行われており大勢の人が集まっていたが、露店も舞台も14程度のスペースに充分収まっていた。今なら経済性優先これほど美しい防波堤などとても実現しなかっただろう。
次に訪ねたのは稚内駅、日本最北端の駅である。ただし、これは最近建てられたモダンな駅舎。旧駅はドームの近くに在ったようで、その名残りを留める車両止めや路線跡が北に向かって延びている。
新駅舎は“駅”部分はごくわずか、旭川、札幌に至る宗谷本線の終着駅としては寂しいもので、大部分はコミュニティ施設や道の駅として利用されている。ホテルでもらった案内図には駅横に北市場というのが在りその2階に何軒かの飲食店が記されていたが、5時を過ぎていたため既に閉店していた。
現在の駅は繁華街に近いようなので付近を一巡してみたが、土曜日のせいか閑散としており、わざわざ夕食を摂りに出かけるような雰囲気はなかった。最近の地方都市はこんな所が多い。
ガイドブックには駅から1kmほどの所にかつての漁港を活用した副港市場という観光スポット在り土産物店やローカル色の濃い飲食店が軒を並べているような紹介記事があった。そこにロシア料理の店が載っていたので調べてみたが、あまり口コミ評価が高くなかったので(外国人旅行者がサービスの悪さをぼろくそにけなしていた)、これもパスすることにした。さて今夜のディナーはどうするか?

写真は上から;ノシャップ岬2葉、防波堤ドーム3葉、駅3葉。

(写真はクリックすると拡大します)

(次回;サフィールホテル稚内)

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