2019年11月16日土曜日

最後のグランドツーリング-2



2.どこを走るか
一昨年の飛騨・越前・加賀ドライブで沖縄県を除く全都道府県走破を、今のクルマで達成した。自動車道を走る限り全国どこも景観はさして変わらない、と言うのが結論である。あとは訪れたいところをじっくりとの考えで、会津、山陰などを再訪してきた。最後のドライブをどこにするか、行きたい場所は数々残っているが、クルマの特性を生かせる走りを楽しめるコースとなると、自動車道と山岳路の組合せになる。こうなると何度でも行きたいところは限られてくる。磐梯吾妻、信州それに紀伊半島だ。この内紀伊半島はチョッと遠いし若い時に何度も走っている。磐梯吾妻は一昨年のこの時期早い降雪に見舞われ裏磐梯から米沢に至る予定した峠道を抜けられず断念した思いがある。無難なのはやはり飛騨を含む信州だが、北の方は台風による洪水の被害が出ている。「南信に絞り込もう」これが候補地選定の条件だった。一つは木曾谷や天竜峡、もう一つが蓼科を中心とした地域である。馬込宿・妻籠宿・天竜峡は一度訪れているのだが、天竜川に沿う道を河口近くまでは走っていない。山岳ドライブとしては極めて厳しそうだが魅力的なルートである。しかし、見所が少ない。こんなことからビーナスラインなど景観に優れたドライブウェーが多い蓼科地区を目指すことにした。この方面なら新東名道・中央道を利用して高速運転に挑戦できるし、アップダウンとワインディングも楽しめる。それに高低差があるから紅葉もどこかで美しく色づいているだろう。心配なのは10月になってから思い立ったことなので適当な宿が確保できるかどうかだった。
実施時期は3連休明けの115日~7日を第一候補にした。これなら宿の空きも期待できるし、高原の紅葉も見頃だろうと読んだからだ。幸い希望するオーベルジュスタイルのプチホテルを当たっていたところ蓼科山の下に在る“四季の森”ホテル(12室)が見つかり、前週までは満室だったここに予約ができた(その理由は出発直前に分かる;後述)。
次は凡そのルート設定。特に訪問先・見所である。高速運転を楽しむために先ず新東名道を走る。ここから蓼科へ出るには新富士ICで降りて国道139号線を北上、甲府に至り中央道か国道20号線で茅野へ出る。あるいは新清水ICで降りて富士川沿いの国道52号線を北上して、前者同様中央道か国道20号に出る。前者なら白糸の滝、朝霧高原、本栖湖などが在り、後者なら身延山が代表的な見所だ。私自身は両ルートとも経験しているが、家人は昔子供の夏休みに身延山へは同行しているものの、前者は見ていないので、白糸の滝・朝霧高原ルートを採ることにする。そこからホテルまでには本栖湖や精進湖もあるので適当に時間調整が出来るので一応の立ち寄り先とし、最後は白州に在るサントリーの蒸留所見学を考えてみた。サントリーは現役時代のお客さんんで各所の事業所を訪問しているが、ここは訪れていない。そこから一般道を北に1時間少々走れば5時にはホテルにチェックインできるはずである。
今回は同じホテルに連泊するので二日目は蓼科周辺の観光(散策を含む)に当て、詳細は現地情報次第と言うことにした。三日目は昇仙峡観光、勝沼へ至るフルーツライン走行、そこから御坂峠を旧道で超え河口湖を経て御殿場ICで東名道に入り自宅を目指す。これがオリジナルプランである。

(写真はクリックすると拡大します)

(次回;白糸の滝・朝霧高原・白州)

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