2011年9月6日火曜日

道東疾走1300km-14;釧路雑感

 日差しの強い湿原展望台から市内までは緩い下り坂、ホテル・パコ釧路に着いたのは4時過ぎだった。このホテルもWebで見つけた。地方都市の場合の条件は“繁華街・駐車場・価格・新しさ(あるいはリノヴェーションしたばかり)”で探す。むろんセキュリティ、部屋の清潔度も口コミでチェックする。幸い“当たり”で、はやっているらしく本館に繋がる新館もある。我々の部屋はその新館7階。フロントからはチョッと遠いが、静かなのが良い。宿泊者は若い人(スポーツマン・ウーマン)が多い。何かこの地方のスポーツ大会が始まっているらしい。
 夕食までには未だたっぷり時間があるので、近くのコンビニへ行き、ビール二缶と冷たいお茶を買う。部屋へ戻りシャワーを浴び、一缶飲んで軽く寝る。目が覚めたら6時前だった。まだ日は高いので、ホテル近辺をブラブラ歩いてみる。ホテルは釧路川沿いにあり、川岸はよく整備された遊歩道が川上・川下に続いている。川下は太平洋に続く港湾になっており軍艦(多分外国籍)が停泊している。こんな最果(と感じる)の地でも、国際色が感じられ、雰囲気が明るい(こう言う町が少なくなってきている)。

 川沿いを橋の下をくぐって港に向かって歩くと、遊歩道に繋がる大きなビルディングがある。デザインがモダンアート調だ。 “釧路フィッシャーマンズ・ウァーフ”だった。サンフランシスコとは比べようも無いが、土地の物産を商う土産物屋もあり、観光客には楽しく過ごせる。好みの海産物を自分で選んで作る“勝手丼”なども昼食時は賑わうようで、これはガイドブックではお薦めである。そしてそのビルの遊歩道に隣接した場所には、夏だけオープンする仮設の炉辺焼きの店が並び、老若男女で混雑している(写真上)。ほとんどは土地の人のようだ。生活も文化も経済も地場に密着している。こうゆう町が沢山出来れば、地方も住みやすくなるだろう。
 フィッシャーマンズ・ウァーフで買ったお土産(十勝ワインなど)がチョッと荷物になるので、一旦ホテルに戻り、夕食を摂りに本格的な炉辺焼き屋へ向かう。釧路は炉辺焼き発祥の地で、有名な店が何件かある(元祖は“炉はた”、50年以上の歴史あり)。向かったのはガイドブックお薦めの“炉ばた煉瓦”である。夕闇が迫る頃店に着くと、待ち行列が出来ている(店内に待合室があって、クーラーも効いているから待つのは苦痛ではない)。どんどん客が来るから後の人は待合室に入れないくらいになる。はやっているのだ。20分ぐらいしたら、お呼びがかかった。炉端はいくつもありそれぞれグループで囲んでいる。若いお兄ちゃんが案内してくれると、おばちゃんが注文をとりに来る。ガイドブックのお薦めは①新ちゃんセット②北海セット、いずれも前菜から焼き物(数種類;今回①のメインはホッケ、②はカレイ)、最後のご飯まで揃っている。面倒がないからそれにした(写真左上)横着したのが失敗だった。

 先ず、魚は大きいが冷凍干物。あとはとにかく全て量で勝負。値段は手ごろだが、料理は途中で満腹になってしまうくらい多い。やはり店員に相談しながら選ぶべきだったと反省する。帰るころには空席も在ったたし、待合室は空だった。多分二回転しかしていない。今日は土曜日の夜だが、いつもこんなものなのだろうか。
 ホテル周辺の繁華街を、祭り太鼓の一団を載せたトラックがゆっくり流していたが、それほど人は多くなかった(写真右)地方都市の夜は早い。

 ホテル・パコ釧路には最上階に大浴場がある(最近のビジネスホテルにはこのスタイルが多くなってきている)。そこで風呂を浴びて(風呂場のクリーニングを行う若い女性の従業員がTシャツと短パン姿で男湯に出入りするのには驚かされた)、残りの缶ビールを飲んだ。暑い一日が終わった。明日も天気は良さそうだ。
 本日の走行距離、201km。
(次回予定;森と庭園の国へ)
(写真はクリックすると拡大します)

0 件のコメント: