2012年3月7日水曜日

工房フォトギャラリー-4;米空軍博物館




ライト兄弟の兄、ウィルバーはインディアナ州生まれだが、弟オーヴィルはオハイオ州デイトンで生まれている。兄弟はこの地で生涯の大半を過ごし、ここであの人類初飛行に至る活動を行っている(成功したのはノースカロナイナ州のキティホークだが)。現在そこには米空軍発祥(元々は陸軍航空隊)のライトパターソン基地があり、その一角に米空軍博物館が存在する。
米国は最も多く訪問し、累計では最も長く滞在したが、仕事には縁も無くめぼしい観光地も無いここを訪れることは容易ではなかった。20052月やっとその機会がやってきた。クリーブランド郊外に住む石油コンサルタントを訪ねた際、次の訪問先の予定でスケジュールに空が出来た。コンサルタントの友人はクリーブランドから3時間かけてデイトンまで送ってくれた。彼も未体験で興味があったのだ。
三棟の巨大な格納庫に300機を超す軍用機(旅客機は大統領専用機のみ)がぎっしりと詰め込まれている。多くは第二次世界大戦機とその後の米軍機であるが、ドイツ機も世界初の実用ジェット戦闘機Me-262Ju-88爆撃機(右上)などが展示されていた。
日本機は無いものの、太平洋戦争に縁のある機体も多い。空母から飛び立ち東京爆撃を敢行したドゥーリットル爆撃隊のB-25 (ミッチェル;米空軍生みの親の名前)、ミッドウェイ海戦で日本機動部隊を発見したカタリナ飛行艇(左上)、それに長崎への原爆投下機、B-29 “ボックスカー”(右中)などがそれらだ。
朝鮮戦争で活躍した巨大輸送機、グローブマスター(左中)や歴代大統領の専用機(初代はルーズヴェルト用;ジェット時代になって“エアーフォース・ワン”と呼ばれるようになる)、6発のレシプロエンジン爆撃機、B-36(右下)から新しいステルス戦闘機(左下)やB-1爆撃機も既に納められていた。
友人はその日に帰ったが、私は翌日も一日ここを見学、至福の時間を過ごすことができた。
スミソニアンと違い本物の格納庫で窓が全く無いため光量が少なく、フラッシュを焚いても暗い写真しか残せなかったのが残念でならない。


(写真はクリックすると拡大します)

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