2013年11月17日日曜日

フランス紀行 南仏・プロヴァンス・パリを巡る-(13)


11.マルセイユ観光-3
バスの帰着場所は旧港の少し裏手、3時少し前に到着。長時間停車できないような混雑した通りだ。降りて向かったのは1967年ショッピングセンター建設の際見つかった、ギリシャ・ローマ時代の遺構である。説明では紀元前6世紀頃からこの地の建設が始まったとのこと。発掘跡の一部はそのまま残され、観光客が立ち入れるようになっている。そこから5分も歩くとコの字型旧港の縦棒部分を占める広場に出る。ここでガイド付きツアーは終わる。
これから6時半の夕食までは自由行動。遺構に付属する歴史博物館訪問、ショッピングセンターや折から開かれている露店市での買い物、ブランド店が並ぶ一角の散歩、カフェでの休憩あるいは旧港ない巡回する水上バス利用など各グループ思い思いの時間を過ごし、620分広場の一角にあるキリン像の所に集まることで解散。
我々が最初に向かったのは広場から少し東に入った、市が開かれている通り。ここには屋台ばかりでなくプロヴァンス地方の名物を扱う土産物店もある。小さな店だが、ワイン、オリ-ブ油、石鹸からアクセサリー、郷土人形、絵葉書まで各種のお土産品が揃っている。どんなものがいくらくらいか調べるには適当な場所であった。店には悪いがそれを確かめてから露店を見て廻る。店は果物、飲み物やアイスクリームなど扱うところもあるが圧倒的に持ち帰れるものが多い。特に多いのが石鹸とタオルだ。昨日エズの帰りに寄った香水・石鹸・肌用オイルの工場で見たような商品が売られている。タオルは円形で、中心をフックに掛けるようにできた手洗い用のものが面白い。3枚、5枚と量が増えると値引き率も高くなっていく、観光客の購買意欲を誘う巧みな値付けになっている。値段の差は始めよくわからなかったが、どうもデザインと生地の厚みによるらしい。あまり嵩張らないことにも魅力がある。早速5枚セットを購入。
次に向かったのはフランスでプランタンと並んで有名なデパート、ギャラリー・ラファイエット。チョッと市の場所から離れているが、添乗員がフランス語で書かれた地図のコピーを配ってくれていたので、ウィンドウショッピングを楽しみながら出かけてみた。ここは、パリ(後で訪れることになる)や日本の大都会のデパートに比べると規模は小さく、観光客よりは地元の若者が多く、あまりローカル色のあるものは無かったので早々に引き上げる。
バスで観光に出かけるとき、旧港の広場で何か催し物が行われており、バンドが演奏していたのが気になっていた。行ってみると〝カタルーニャ何とか“でスペイン・カタルーニャ地方のお祭りをここで演じているらしい。肩を組んだ56人の大人の上に少年から小さな子供まで立って5段にもなって組み上げる人間ピラミッド、ロック演奏、仮装行列などしばし楽しんだ。このあと休憩しようとカフェに向かう途上、妙な大道芸に人が吸い寄せられている。友人のFBで見たものだ!二人の大人が座る姿勢で、それぞれ片手で支えた一本の棒で上下につながっているのだ!どうなっているのだろう?周辺などを廻って仕掛けを見つけようとするが、まるでわからない。観客に見習い私も1ユーロ・コインを空き缶に入れて写真を撮らせてもらった(後日仕掛けは分かった)。
まだ集合時間までには1時間もある。のども乾いたし、トイレ休憩もしたい。初めて二人だけでカフェに入った。一般に中と外、中でもテーブルかカウンターで、同じものでも値段が違うという(外が高く、カウンターが一番安い)。夕方で少し冷えてきていたので中のテーブル席を所望。幸い英語のメニューはあったが、ウェイター、ウェイトレスは英語がほとんどダメ。責任者らしいおばさんが来てやっとメニューの確認、注文ができた。しかし、値段の違いを確かめるところまではいけなかった。


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(次回;マルセイユのレストランとホテル)

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